警告!カビの上から壁紙を貼る危険性|DIYの注意点とプロの解決策

カビの生えた壁に壁紙を貼ろうとしている様子 リフォーム

「壁にカビが…でも、すぐに壁紙を張り替えるのは大変だし、とりあえず上から新しい壁紙を貼って隠してしまおうかな?」

そう考えたことはありませんか?

DIYで手軽にカビを隠したいという気持ちは理解できますが、カビが発生している壁の上から安易に壁紙を貼る行為は、様々な問題を引き起こす可能性があります。

こんにちは!

東京都内で賃貸物件の管理やリフォームを行っている会社、リノライクです。

私たちは、カビに関するご相談を多くのお客様からいただいております。

この記事では、「カビの上から壁紙を貼りたいと考えているあなたに向けて、

  • 安易なDIYがもたらすリスク
  • 正しいカビ対策

について徹底的に解説します。

  • カビの発生原因
  • DIYで行う際の注意点
  • 専門の業者に依頼すべき状況

そして再発を防ぐための予防策まで、詳しくご紹介します。

この記事を読んで、カビの問題を根本から解決し、安心して快適な住まいを手に入れてください。

カビの上から壁紙を貼る危険性

部屋の壁に生えたカビの様子

カビが発生している壁の上に直接壁紙を貼ることは、見た目をごまかすだけで、根本的な解決にはなりません。

むしろ、様々なリスクを高める可能性があります。

カビの上に壁紙を貼る危険性

カビが発生している壁の上に直接壁紙を貼ることは、見た目をごまかすだけで、根本的な解決にはなりません。

むしろ、様々なリスクを高める可能性があります。

カビの隠蔽は一時的な対処

壁紙を上から貼ることで、一時的にカビは見えなくなりますが、カビ自体は壁の内部で生き続けています。

湿気や温度などの条件が揃えば、再び繁殖します。

壁紙の表面に現れたり、剥がれの原因になったりします。

健康被害を悪化させる可能性

カビは、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があることが知られています。

カビを隠蔽することで、室内のカビ胞子濃度が高まります。

健康被害を悪化させるリスクがあります。

特に小さなお子様やアレルギー体質の方、高齢者の方がいるご家庭では注意が必要です。

カビが原因で健康被害を訴える人物

壁の内部の劣化を進行させる

カビは、木材やクロスなどの有機物を栄養源として繁殖します。

放置することで、壁の内部の建材を腐食させます。

建物の劣化を進行させる可能性があります。

特に湿気が高い浴室や水回りでは、劣化のスピードが速まることがあります。

カビで劣化が進行した壁

再発のリスクが高まる

カビの原因を除去せずに壁紙を貼るだけでは、カビが繁殖しやすい環境は変わっていません。

  • 湿気がこもりやすい場所
  • 結露が発生しやすい窓回り

などでは、高い確率で再発します。

カビの上に壁紙を貼るDIYの注意点

どうしてもDIYでカビの上から壁紙を貼りたいという場合は、以下の注意点を必ず守ってください。

ただし、これはあくまで一時的な対処です。

根本的な解決にはならないことを理解しておきましょう。

事前の徹底的なカビ取り

壁紙を貼る前に、表面のカビをできる限り徹底的に除去することが重要です。

  • 換気をしっかり行い、マスク、ゴム手袋、保護メガネを着用します。
  • 市販のカビ取り洗剤やアルコールなどを使用し、カビを丁寧に拭き取ります。塩素系の洗剤を使う場合は、換気を十分に行い、酸性の洗剤と混ぜないように注意が必要です。
  • カビ取り後は、壁を完全に乾燥させます。湿気が残っていると、再びカビが繁殖する原因になります。
DIYで壁のカビ取りをする人

防カビ機能のある壁紙を選ぶ

壁紙を選ぶ際は、防カビ機能のあるものを選択するようにしましょう。

防カビ効果のある壁紙は、カビの繁殖をある程度抑える効果が期待できます。

防カビ機能付きの壁紙

通気性の良い壁紙を選ぶ

湿気がこもりにくい通気性の良い壁紙を選ぶことも、カビの再発を防ぐためのポイントです。

織物クロスや、珪藻土などの自然素材を使用した壁紙は、通気性に優れています。

防水性の高い壁紙は避ける

防水性の高い壁紙は、湿気を壁の内部に閉じ込めてしまう可能性があります。

カビの繁殖を促進させるリスクがあります。

特に湿気が気になる場所では避けるようにしましょう。

接着剤も防カビタイプを使用

DIYで壁紙を貼る際に使用する接着剤(糊)も、防カビタイプのものを選択することがおすすめです。

接着剤自体がカビの栄養源となるのを防ぐ効果が期待できます。

カビの再発を防ぐための重要な対策

カビの上から壁紙を貼る対策だけでは、根本的な解決にはなりません。

カビの再発を防ぐためには、日々の生活の中で環境を改善することが重要です。

窓を開けて換気をする女性

徹底的な換気の実施

カビが繁殖するのを防ぐ最も重要な対策は、室内の換気を徹底的に行うことです。

  • 定期的に窓を開けて換気する。
  • 換気扇をこまめに回す(特に浴室、キッチンなど湿気がこもりやすい場所)。
  • 空気清浄機やサーキュレーターを使用して、室内の空気を循環させる。

湿度のコントロール

室内の湿度を高く保たないようにすることも、カビ対策には不可欠です。

  • 除湿機を活用する。
  • 除湿効果のあるシートや炭などを収納スペースに置く。
  • 洗濯物の室内干しはできるだけ避けるか、換気を十分に行う。
  • 結露が発生しやすい窓回りは、こまめに拭き取る。断熱シートや断熱カーテンなどを利用するのも効果があります。
部屋で稼働中の除湿機

こまめな掃除

カビは、ホコリや汚れを栄養源として繁殖します。

こまめな掃除を心がけ、室内を清潔に保つことが予防につながります。

  • 壁や天井のホコリを定期的に除去する。
  • 水回りや湿気やすい場所は、特に念入りに掃除する。
壁を掃除する男性

家具の配置に注意

家具を壁にぴったりとつけて配置すると、壁との間に空気の流れが生まれにくく、湿気がこもりやすくなります。

家具と壁の間には、少し隙間を空けて配置するように心がけましょう。

壁から離して設置された家具

カビの状況によっては専門業者への依頼を検討

カビの発生状況によっては、DIYでの対処は難しく、専門の業者に依頼することを強くおすすめします。

広範囲にカビが発生している場合

一部だけでなく、部屋全体に広範囲にカビが発生している場合は、DIYでの除去は困難です。

カビの胞子が室内に大量に飛散している可能性があります。

健康被害のリスクも高まります。

壁の内部にまでカビが浸透している疑いがある場合

壁紙を剥がした際に、下地のボードや木材にまでカビが深く浸透している状況では、壁の内部でカビが繁殖している可能性が高いです。

この場合、表面的な処理だけでは再発を防ぐことはできません。

専門家が壁の内部を調査している様子

雨漏りや構造的な問題が原因の可能性がある場合

雨漏りや建物の構造的な欠陥が原因で湿気が侵入します。

カビが発生している場合は、根本的な原因を修理しない限り、何度カビ取りや壁紙の張り替えを行っても再発します。

専門の業者に依頼して、原因の特定と修理を行う必要があります。

健康被害が出ている場合

カビが原因でアレルギー症状が出たり、呼吸器系の疾患が悪化したりするなど、健康被害が出ている場合は、一刻も早く専門の業者に相談しましょう。

安全なカビ除去と対策を行うべきです。

賃貸物件の場合

賃貸物件でカビが発生した場合、DIYで勝手に処理する前に、必ず管理会社や大家さんに相談しましょう。

カビの原因が建物側にある場合は、費用を負担してもらえる可能性があります。

また、DIYでの不適切な処理は、退去時のトラブルにつながることもあります。

専門業者に依頼するメリット

  • 原因の特定と根本的な解決
  • 安全かつ確実なカビ取り処理
  • 再発防止のための的確なアドバイスと施工
  • 健康被害のリスクを最小限に抑える
  • 壁の内部の状況まで確認できる
  • アフターフォローや保証がある場合も

カビに強い壁紙の選び方と特徴

リフォームや張り替えの際に、防カビ機能のある壁紙を選ぶことは、再発を防ぐための重要なポイントです。

様々な種類の防カビ壁紙とその特徴をご紹介します。

壁紙のサンプル一覧

表面強化型防カビ壁紙

壁紙の表面を特殊なフィルムでコーティングすることで、汚れが付きにくく、カビの繁殖を抑える効果があります。

掃除もしやすく、キッチンや洗面所など、汚れやすい場所におすすめです。

表面強化型壁紙のテクスチャ

通気性防カビ壁紙

壁紙の内部に湿気をため込みにくく、結露の発生を抑える効果が期待できます。

湿気がこもりやすい寝室や収納スペースなどに適しています。

自然素材系防カビ壁紙(珪藻土、和紙など)

珪藻土や和紙などの自然素材を使用した壁紙は、高い調湿性を持ち、室内の湿度をコントロールすることでカビの繁殖を抑える効果が期待できます。

  • 健康志向の方
  • おしゃれな空間を演出したい方

に人気です。

ただし、一般的なビニールクロスに比べて価格が高い傾向があります。

珪藻土壁紙のテクスチャ

フィルムコート型防カビ壁紙

壁紙の表面に薄い防カビフィルムをラミネート加工したものです。

防水性にも優れているものが多く、浴室やトイレなど、特に湿気の多い場所での使用に適しています。

光触媒防カビ壁紙

光触媒の効果により、壁紙の表面に付着したカビや菌を分解します。

防カビ効果を発揮します。

消臭効果も期待できるため、ペットがいるご家庭などにもおすすめです。

壁紙を選ぶ際の注意点

  • 防カビ性能だけでなく、お部屋の環境や目的に合わせて選ぶことが大切です。
  • サンプルを取り寄せ、実際の色や質感を確かめましょう。
  • 費用も考慮し、予算に合わせた壁紙を選びましょう。

カビの上に壁紙はNG!正しい知識で安心の住まいを

この記事では、カビの上に壁紙を貼る行為の危険性、DIYで行う際の注意点、カビの再発を防ぐための対策、そして専門の業者に依頼すべき状況について詳しく解説しました。

安易にカビを隠蔽するのではなく、原因を特定しましょう。

適切な処理と予防を行うことが、健康で安心な暮らしを送るために最も重要です。

  • DIYで対処できる程度のカビなのか
  • それとも専門の知識と技術が必要な状況なのか

を正しく判断することが大切です。

私たちは、東京都内で賃貸物件の管理とリフォームを長年行ってきた実績があります。

  • カビに関するお悩み
  • 壁紙の張り替え、リフォームに関するご相談

など、どんなことでも気軽にお問い合わせください。

お客様の状況を丁寧にヒアリングいたします。

最適な解決策をご提案させていただきます。

無料でのご相談・お見積もりも承っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

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